Independence

2005年1月24日 エッセイ
20日正午(日本時間・21日午前2時)、アメリカ ワシントンの

連邦議会議事堂前で行われた就任式で宣誓し、2期目のブッシュ政権

が正式にスタートしたのは皆さんご存知のはず。

賛否両論はあるが盛大な就任式でした。

「全世界に自由を拡大」が2期目の就任演説の骨子でしたが

果してどうなることやら。。。。



俺はあの就任式を見ていて「ふっ!」とアメリカ独立200年の

模様を思い出してしまった。 自由と平等の国として発展したアメリカ。

その時、マイブームになった言葉があります。



『Independence Day(独立記念日)』

Independenceは下記のように使われるらしいので、

自立independence 《from》

独立の independent

独立して independently 《of》

実際には


自立した日



とでも言うのでしょうか

この言葉。。。ここ暫く忘れていました。

本来、人間として持っているはずのこの心から

いろいろ言い訳をして逃げて目を背けていた俺なのです。

この1年、悩み・もがき苦しんだ俺を支えてくださった方が

最後に俺へのプレゼントとして残していってくれた大きなもの。。。

今という時間の中がどれだけ大切であるものかを再認識しました。

現実の世界から逃げていた卑怯な俺がいた事を認めさせてくれました。


俺の中で何かが替っていくようです。。。。。


ありがとう

今日の独り言:1月23日それは俺のIndependence Day

濃霧

2005年1月7日 エッセイ
外は漆喰の闇夜。 

それを静かに音もたてず、白い霧が覆っていきます。

白いキルト地の滑らかなベールで闇夜を覆いつくすように。

何かを優しく包み込むように。



反面、音もなく忍び寄ってくる霧に怖さを感じました。

エゴや醜さ、妬み、怒り達がその霧の中で隠れています。

ドロドロとしたもの達はみため綺麗な霧の中で息を殺し

触手を動かし獲物を捕らえようとしているようです。



恐れながらも、この身を霧に晒し

白い悪魔が俺をゆっくり包み込んでいくさまを眺めていると

寒さのためなのか、それとも。。

それとも、これからの出来事を五感が感じるのかカラダ中が震えています。



あと数時間、いやあと数分で希望の光がこの世を照らすはずなのに

兆候すらみえません。

俺にだけ見えないのでしょうか。。。



でもきっと、光は全ての世に生きるものたちにさしこみ希望与えることでしょう。

先が見えない今を悔やみ、

胸が張り裂けるほどの悲しみに

カラダ震わせ、心は泣き叫ぶばかりでなく

自分を大切に生きていくことを考えさせてくれるのでしょう。

今すぐそれができなくても・・・・   

きっとそのうち・・・・



そしていつしか霧は音もなく去っていくのでしょう。

何かを奪って。。。。。。。。



今日の独り言:夜中3時過ぎから霧が出はじめました。

         眺めているとあまりにも幻想的過ぎて怖くなった

昨年春先 俺がウジウジ悩んでいたときに

素敵な方から「相田みつを」の文章を教えて戴いた。

その方は最後に、次のような事を俺に諭してくださったのだ。

『どんな嘘をつこうが、心から幸せを思う気持ちを持ちましょう。』と。。

今また、この「相田みつを」の文章を読み返して俺の心の狭さに

驚愕するとともに、この文章を俺に諭してくださった方に感謝するばかりなのです。   

再び「素敵な言葉をありがとう」とその方にお礼を言わせて戴きます。


あなたにめぐりあえて

ほんとうによかった

ひとりでもいい

こころから

そういってくれるひとがあれば        by相田みつを



今日の独り言:めぐりあえて本当によかったと思える人が
         たった一人でもいればそれは素晴らしい人生である、と。
         ちょっとセンチになった。

晴渡った空。

空が俄かに曇り、どんよりとした空に。

遠方より雷鳴が微かに聞こえてきたかと思えば瞬く間に大粒の雨。

熱せられたアスファルトに落ちる大粒の雨が水蒸気となり立ち昇る。

俺の心はそのとき何故か今に存在していなかった。。。


今から数十年前、真っ青に晴渡った大空より

広島にそして長崎にひとつの物体が投下された。

それは瞬時に平和な営みを破壊した。

戦いという名目での大量殺戮。


その瞬間に何を見たのだろ。

眼も眩むような閃光だろぅか

衝撃波という悪魔の爪によってもたらされて破壊の瞬間だろぅか。

悪魔の爪は中心からどんどん広がり命を飲み込む。

ある者はその場で生命が消滅し、ある者は全身を焼かれ水を求めてさ迷う。

一滴の水を求めて人々は、さ迷い果てる。


その地で偶然生き残った人間が見た者はなんだったんだろぅ

街並みは消え去り、生命が消えうせた街なのか。。。

破壊の中心上空の不思議なキノコ型の雲なのか。。。

真夏なのにまるで雪のように、空から降り注ぐした死に導く灰なのか

何も知らず何も判らず、その場で命を絶たれた者はまだ幸せだったのかも。。

空からの使者をもたらした者たちも、地上のものたちも

その瞬間から新たな地獄が始っていく。。。。




数十年前に原爆が投下されたこの数日間。

この数日間が来るたびに俺が思い出す映画のいちシーンがある。

それは黒沢明の『八月の狂詩曲(ラプソディー)』で描かれたシーンだ。

原爆投下後、閃光が走り地響きに驚き子供が空を見上げると

空にはおおきな『ひとつ眼』が浮かび上がり瞬きをする。

俺はあのシーンを始めて見たとき全身に鳥肌がたったのを思い出す。

今日の独り言:白昼夢を見たような感じ。。