濃霧

2005年1月7日 エッセイ
外は漆喰の闇夜。 

それを静かに音もたてず、白い霧が覆っていきます。

白いキルト地の滑らかなベールで闇夜を覆いつくすように。

何かを優しく包み込むように。



反面、音もなく忍び寄ってくる霧に怖さを感じました。

エゴや醜さ、妬み、怒り達がその霧の中で隠れています。

ドロドロとしたもの達はみため綺麗な霧の中で息を殺し

触手を動かし獲物を捕らえようとしているようです。



恐れながらも、この身を霧に晒し

白い悪魔が俺をゆっくり包み込んでいくさまを眺めていると

寒さのためなのか、それとも。。

それとも、これからの出来事を五感が感じるのかカラダ中が震えています。



あと数時間、いやあと数分で希望の光がこの世を照らすはずなのに

兆候すらみえません。

俺にだけ見えないのでしょうか。。。



でもきっと、光は全ての世に生きるものたちにさしこみ希望与えることでしょう。

先が見えない今を悔やみ、

胸が張り裂けるほどの悲しみに

カラダ震わせ、心は泣き叫ぶばかりでなく

自分を大切に生きていくことを考えさせてくれるのでしょう。

今すぐそれができなくても・・・・   

きっとそのうち・・・・



そしていつしか霧は音もなく去っていくのでしょう。

何かを奪って。。。。。。。。



今日の独り言:夜中3時過ぎから霧が出はじめました。

         眺めているとあまりにも幻想的過ぎて怖くなった

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